vol.64 ダイバーシティと女性の健康
「多様な人材の活躍の実現」が企業経営に必要な視点となっています。
多様な人材が活躍できる働きやすい職場づくりと、
時代の変化に応じた、人々の価値観や働き方の変容にも柔軟な発想で対応する
マネジメント力と経営手法が求められています。
経済産業省は、ダイバーシティ経営を次のように定義しています。
「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、
イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」
「多様な人材」とは、性別、年齢、人種や国籍、障がいの有無、性的指向、宗教・信条、価値観などの多様性だけでなく、キャリアや経験、働き方などの多様性も含みます。「能力」には、多様な人材それぞれの持つ潜在的な能力や特性なども含みます。「イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」とは、組織内の個々の人材がその特性を活かし、生き生きと働くことのできる環境を整えることによって、自由な発想が生まれ、生産性を向上し、自社の競争力強化につながる、といった一連の流れを生み出しうる経営のことです。
引用:経済産業省ホームページダイバーシティ経営の推進について
こういった背景の中、女性の健康という視点で考えてみたいと思います。
仕事や生活、人生の中で起こるライフイベントの中で、「健康」は、
自身の可能性を広げていくためにも大切な土台となります。
多様性が尊重される中で、女性も皆同じということではありません。
女性のみなさんの個別的な多様な背景を尊重することが、
真に大切なことです。価値観や未来のビジョンもそれぞれに違います。
仕事とキャリア、ライフスタイル、価値観、健康・・。といった
様々な側面からも多様性がさらに尊重される社会になっていくのだと考えます。
ダイバーシティ推進と女性の健康・ライフに関してのポイント
1.ライフスタイルや役割の変化によって価値観や優先したいことは変わる
(子育て・介護・疾病・・理由は様々・・)
2.女性にとって不妊治療・妊娠・出産は心身の負荷がかかりやすい
(自身でコントロールできない・・キャリアビジョンなど・・)
3.子どもを持つか持たないかに関わらず様々な価値観やライフを尊重
(多様な家族形態・シングルライフ・・それらの人々にとっての働きやすさも重視)
これからも企業様と協力し、
働く人々の健康と健康的な組織づくり、
ダイバーシティ&インクルージョンの推進に向け、
取り組んでいきたいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
一般社団法人日本ホスピタルクリエーション協会
代表理事佐々木 純子