vol.34 知っておきたい不妊治療のこと
女性が知っておきたい不妊治療のこと。
妊娠を考える前から知っておきたいこと。
日本では、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある
(または現在受けている)夫婦は、全体で18.2%、
子供のいない夫婦では28.2%です。
(国立社会保障・人口問題研究所「2015年社会保障・人口問題基本調査」より)
すなわち5.5組に1組の方が、不妊治療の検査や治療を
受けていることになります。
昨今、女性の活躍推進によって働く女性は増えています。
その中で、時代背景と共に晩婚化は進み、
働く女性の第1子出産年齢が30代後半ということも
珍しくないことです。
35歳くらいで出産。
現代は、35歳前後から妊娠を考え始める女性も
いるかもしれません。
私が、出会った女性の中には、
この仕事・ここまでのキャリを積んだら
妊娠のことを考えよう・・・35歳前後で。
その後、すぐに妊娠できると思っていたのに・・。
思うように妊娠できず・・。
今、不妊治療をし始めたんです・・。
仕事も大事だから、悩みます。
あまり人に知られたくないし、どこに相談したら
いいかもわからず、不妊治療の知識もなく
焦ってました。
こんなことを話す女性に出会います。
厚生労働省の調査によると、
仕事と不妊治療の両立ができず16%の方が離職している。
(厚生労働省:仕事と不妊治療の両立支援のために資料より)
これからは、企業においては、
働きながら不妊治療が受けやすい社内制度や仕組みを
作っていくことがさらに必要となりそうです。
そして、働く女性においても
自分に必要な、自分にあった適切な情報を
得ることが大切であると感じます。
不妊治療に関する公的相談窓口が全国に設置されています。
こういった、公的相談窓口を利用し一人で悩まず、
相談できる場所があることを当事者のみならず、
広くみなさんと共有したいです。
全国の不妊専門相談センター 一覧(厚生労働省ホームページより)
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000568108.pdf
一般社団法人 日本ホスピタルクリエーション協会
代表理事 佐々木 純子