vol.27 人の定着と健康的な職場づくり
厚生労働省の発表によれば、2008〜2013年までは、有効求人倍率が1.00を下回る状態であったが、2018年にはその倍率が1.61倍に達している。労働市場にかなりの人員不足があるということがわかります。
特に、中小企業においては慢性的な人手不足が懸念されています。
日本商工会議所2018年6月「人手不足等への対応に関する調査」によると、中小企業の6割以上の経営者が、「(人手が)不足している」と回答。
今後も生産年齢人口の数は減り続け、この減少は長期的に続き、採用難は大きな課題となると推測されます。
組織運営の課題の多くは“人“にあり。
中でも、自社の組織成熟と創造的未来への発展をつくる
“人材の獲得“と“人材の流出“。
この2つの課題を“健康視点“からアプローチする取り組みも
これからの現代には必要となっていきそうです。
いまや、
従業員の健康維持・増進は企業が主体的に取り組むべき課題となっています。
既存の従業員の定着を促すことができれば、
“人が定着する職場“ このイメージから
新たな人材の採用にも繋がりやすくなるでしょう。
採用・定着の好循環をつくる工夫として
“健康視点“からのアプローチを組織にマッチした方法で
取り組んで行けるといいですね。
一般社団法人日本ホスピタルクリエーション協会
代表理事 佐々木 純子